モリカラス 恥ずかしすぎて日記

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zoom RSS STRAWBERRY FIELDS FOREVER / THE BEATLES (1967)

<<   作成日時 : 2006/12/17 04:56   >>

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画像
 先日東芝EMIが株式を売却したというニュースがあったが、ここ数年CCCD問題を軽視していたり、キャピトルBOXの件やら、どうもやることがおかしかったのだが裏ではそういう訳があったんだな。

 という訳で画像はその東芝オデオンの「ストロベリーフィールズフォーエバー/ペニーレイン」の赤盤(OR-1685)。以前オークションでかなり安価で入手できた。
 イギリスでは両A面、アメリカではストロベリーはB面、日本盤はどうかと思って盤面を確かめてみたがA/B面の記載が無い。ということはまあ両A面なんだろうが、このシングル画像を見る限りではストロベリーがA面ぽい扱いをされていたフシはある。

 ビートルズがライブ活動を停止してから初めて発表したシングルであり、ライブで演奏する必要が完全に無くなった為、その重圧から開放された非常に大胆な作りになっている。(※前作の「リボルバー」にもライブ演奏不可能な曲が多数あるが、それでもレコーディングは「ビートルズはライブバンド」という意識と緊張感の元になされていた)

 ジョージマーティンはジョンからキーもテンポも違う2つの演奏テイク(最初のメロトロンのイントロの穏やかなVerと後半のスコアを付けたへヴィなVer)を合体させる事を依頼され、テープ速度のテンポを合わせて2曲を強引に繋ぎ合わせた。
 最初のテイクの速度を上げ、後半のテイクの速度を下げることで2曲は見事に繋がった。(イントロから「Let me take you down, 'cause I'm going 」までが最初のテイク)
 なので最初のジョンの声は普段より高く、繋ぎ目から後の声は低いということである。
 ジョージマーティンはこの仕事に納得しておらず、今でもその繋ぎ目部分は気になってしょうがないらしい。

 そこで話は先月発売された「LOVE」であるが、ここでは現在の最新技術を駆使し、テンポは同じでジョンの声のキーはそのまま、という1967年当時の技術では不可能だった事を行い、ストロベリーのニューヴァージョンを作り上げたのである。

 そのストロベリーのLOVEヴァージョンだが、私はどうも最初ラジオで聴いたときからしっくりイカない。理由を箇条書きにすると

@ スッキリしすぎている。殺気が無い。味気ない。
A 緊張感の無いヴァージョンが最初に使用されている
B あのメロトロンのイントロこそが肝なのに全く使用されていない
C 速度を落としたジョンの声が個人的に好き(他にLIB収録の「アクロスザユニバース」) 

Bに関しては「オノヨーコから提供された未発表テープを元に」という触れ込みだが、熱心なファンならあのテイクは海賊盤で「耳タコ」である。あの最初の部分がメロトロンのバージョンだったら良かったのになぁ。まあアコースティックギターで始まるバージョンはジョージマーティンのお気に入りだったらしいのでそういう事も多少考慮したのかもしれない。

 ジョージマーティンは納得してないのかもしれないが「ストロベリーフィールズ」のオリジナルは最高だ。当時のサイケデリック時代に発表されたこの曲のこの混乱のバージョンこそがこの曲に相応しい。それにジョンは自分の声をエフェクトしたがる傾向が多かった。後半の「Always know sometimes think it's me」の辺りのジョンの声は非常によろしいんではないかと思うのである。少しおどろおどろしい感じも素敵。

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 松村雄策は昔やったWOWOWのビートルズの特別番組で、この「ストロベリーフィールズ」の変態的な聴き方を実践して見せた。それはステレオの片chだけを再生してスコア部分を消し、リンゴのドラムとジョンのボーカルだけにする聴き方で、私も車の中でたまにやったりするのだが、不思議な事に大迫力ハウスサウンドに変貌するのである。

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以下補足

・元々は明確にシングル用にと録音された曲ではないようだ。少年時代の思い出ばかりを歌った曲だけでアルバムを作ろうとした等という話も何かで聞いたことがあるが、結局それは2曲しか作れなかった。

・結果的にはサージェントペパーズのレコーディング期間の一番最初にレコーディングされた曲であった為、ペニーレインと共にサージェントペパーズに入る可能性もあったが、「シングルで先行発売する物はアルバムに入れない」という恒例の決まりの為、未収録。 

・イギリスでは1967年2月17日(金)発売。「プリーズプリーズミー」以来続けていた連続1位の記録が止まり、「ビートルズも遂に人気に陰り」と言われる所以となった。ジョンレノンは1位になれなかった事を「プレッシャーから開放された」と非常に喜んだという。アメリカでも1位になれず、おかげで2000年発売の大ヒットアルバム「ビートルズ1」には未収録となった。

・代わりにイギリスで1位になっていたのはエンゲルベルト・フンパーディングの「リリースミー」。中学の頃はこの曲のどこが良いんだ?と思っていたが、今聴くと結構いい。

・ライブを行なわない代わりにプロモーションビデオも今作から本格的に作られた。全く口パクしないのは当時としてはかなり斬新だったのかもしれない。
http://www.youtube.com/v/Ywg-PdeGVL0 
 
・ついでに「リリースミー」もどうぞ。中学生には良さが判らない事はすぐわかります。
 http://www.youtube.com/v/kVd1FFVJAvA


最後にTV番組「メイキングオブサージェントペパー」で語られたジョージマーティンの言葉を引用する。ストロベリーフィールズについてこれ以上ないというくらい的確に語っている。

「ビートルズのレコードの中には、もう少しシンプルにした方が良かったとか、やり過ぎだったとか思うものがたくさんある。だが、「Strawberry Fields」はその中に入らない。時代を先取りした、強力で、コンセプトも実際に出来上がった演奏も複雑で、高度なオリジナリティを持ち、即座に「サイケデリック」というラベルを貼られた「Strawberry Fields」は、文句なく天才的な作品だった。今後、似たような作品でこれ以上のものを作れるはずがなかった。我々がこのトラックに注ぎ込んだ愛情や心配り、技術的および音楽的な卓越さ、良いものを捨てて不満の残るテイクを生かしてそれを作り直すジョンの素早い判断、これらが来たるべき「サージェントペパーズ」のパターンを作ったのだった。我々はみんな、この新しい赤ん坊が自慢だった。私の意見では、ポップ・ミュージック界において、これ以上オリジナリティと想像性に富んだ作品は、今なお生まれていない。」
 

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